トラックボール Logicool M570
どれくらい使っていたか定かではないけれど、M570の初代無印。
最初は慣れなくて放置していたけれど、手首の腱鞘炎が耐えられなくなったので、職場で使うようになった。
EXCELのセル選択と細かい図形編集系は少し苦手だったけれど、これのおかげで僕の右の手首は救われた。
何年か使って、いい加減ヘタってきたので、職場の方は同じくLogicoolのMX-TB1へリプレースして、自宅に放置しておいたもの。
最近、キーボードにシリコンオイルを注したら効果があったので、M570も少し復活できるかな?という気になり、ちょっと手入れをしてみた話。
問題があったところ
順に挙げると
- ボールの滑りが悪い
- ホイールも重くて鈍い
- 左右クリックが反応が悪くて、若干チャタリングっぽいこともあった。
- クリックボタンがヘタっていて、ギシギシと音がしたり、クリックの戻りも悪く、とにかくクリック感が悪い。
左右ボタンのマイクロスイッチにKURE556とか、潤滑油を注す対処は以前にもやったことがあった。
チャタリングはその時に少し改善した気もするけれど、問題の多くは筐体側にあったので使用感はあまり変わらなかった。
やってみたこと
まずいつも通りにクリーニングをしてから
1. ボールカップの"ルビー"を中心に、シリコンオイルを塗布して馴染ませる
2. 左右クリックとホイールボタンのマイクロスイッチにシリコンオイルを注す。
3. ホイール軸にシリコンオイルを注す
4. ボタンカバーの固定部分をM2ネジで補強
5. ボタンカバーと筐体が擦れる部分にもシリコンオイルを注す。
元々のボディとボタンカバーの固定方法は、位置合わせ用の突起と穴で組み合わせた上で、ツメでハメ込み固定する構造。
この構造上の特性で、経年による緩みとボタンカバー部品の反発力が弱くなったせいで、クリックボタンのガタつきと感触の悪さにつながっていた。
この「位置合わせ突起」がネジ受け穴のような形になっていて、ボタンカバーの固定強化に使えそうだったので、手元に余っていたM2ネジ/5mmをねじ込んでみた。
突起側の穴はM2ネジに比べて若干小さく、 強く締めすぎると割れてしまいそうだったけれど、高さがちょうど良くてボタンカバーを押さえる効果があり、クリック時のボタンの反発力を少し高めることができた。
これだけでもかなり効果があって、ボールの滑りは劇的に改善し、クリック感もかなり軽くなった。
その後と、続けてやったこと
- ボールの滑りは良くなって、躓くこともなくなって満足。
- クリックボタンは、スイッチの音の軽さは良いけど、左右差が気になるようになった。右ボタンのクリック音が妙に大きい気がする。
クリックするまでの遊びが大きすぎる感じがするので、空間にスペーサーを入れてみた。
- 左右クリックの差は、PCB下部のシャーシ側の支えと音の反響にも関係があるのかも。
- クリックボタンカバーの、剛性はもう少しだけ硬くしても良い気がするが、どうやるか。0.5mmくらいのプラ板でも貼ってみる?
- ホイールボタンは、硬いし、音が大きいのが気になるけれど、ほとんど使わないから良しとする?
PCBの下にゴムスポンジでも置いてスイッチの衝撃吸収をしてみる?
- サイドボタンはどうにも改善材料がないけれど、結局使わないからいいか。
- 何度も繰り返し分解していたら、ボール側フォトセンサーのフラットケーブルを止めるコネクタを壊してしまった。固定はできるから利用に影響は出ていないが。。
- せっかく感触は良くなったけれど、電源系の接触が心許ない気がする。
ボールと、左右クリックスイッチのメンテナンスはおススメで、MX-TB1やほかのマウスにも同じ処置を展開している。