tmworks

日々の足あとを残していきます

トラックボール Logicool M570

f:id:matsuyog:20210528111941j:plain

どれくらい使っていたか定かではないけれど、M570の初代無印。
最初は慣れなくて放置していたけれど、手首の腱鞘炎が耐えられなくなったので、職場で使うようになった。
EXCELのセル選択と細かい図形編集系は少し苦手だったけれど、これのおかげで僕の右の手首は救われた。
何年か使って、いい加減ヘタってきたので、職場の方は同じくLogicoolのMX-TB1へリプレースして、自宅に放置しておいたもの。
最近、キーボードにシリコンオイルを注したら効果があったので、M570も少し復活できるかな?という気になり、ちょっと手入れをしてみた話。

問題があったところ

順に挙げると

  1. ボールの滑りが悪い
  2. ホイールも重くて鈍い
  3. 左右クリックが反応が悪くて、若干チャタリングっぽいこともあった。
  4. クリックボタンがヘタっていて、ギシギシと音がしたり、クリックの戻りも悪く、とにかくクリック感が悪い。

f:id:matsuyog:20210528111823p:plain:w400
左右ボタンのマイクロスイッチにKURE556とか、潤滑油を注す対処は以前にもやったことがあった。
チャタリングはその時に少し改善した気もするけれど、問題の多くは筐体側にあったので使用感はあまり変わらなかった。

やってみたこと

まずいつも通りにクリーニングをしてから

1. ボールカップの"ルビー"を中心に、シリコンオイルを塗布して馴染ませる
f:id:matsuyog:20210528111819j:plain:w400

2. 左右クリックとホイールボタンのマイクロスイッチにシリコンオイルを注す。
f:id:matsuyog:20210528111806p:plain:w400

3. ホイール軸にシリコンオイルを注す
4. ボタンカバーの固定部分をM2ネジで補強
5. ボタンカバーと筐体が擦れる部分にもシリコンオイルを注す。
f:id:matsuyog:20210528111801p:plain:w400


元々のボディとボタンカバーの固定方法は、位置合わせ用の突起と穴で組み合わせた上で、ツメでハメ込み固定する構造。
この構造上の特性で、経年による緩みとボタンカバー部品の反発力が弱くなったせいで、クリックボタンのガタつきと感触の悪さにつながっていた。
この「位置合わせ突起」がネジ受け穴のような形になっていて、ボタンカバーの固定強化に使えそうだったので、手元に余っていたM2ネジ/5mmをねじ込んでみた。
突起側の穴はM2ネジに比べて若干小さく、 強く締めすぎると割れてしまいそうだったけれど、高さがちょうど良くてボタンカバーを押さえる効果があり、クリック時のボタンの反発力を少し高めることができた。

これだけでもかなり効果があって、ボールの滑りは劇的に改善し、クリック感もかなり軽くなった。


使用したシリコンオイル:

AZ(エーゼット) シリコーンオイル

タミヤなどのプラスチック模型用のものなら大体同じなのかなと思う。
まだ当分使い切れる感じがないので、比較するに至っていない。


その後と、続けてやったこと

  • ボールの滑りは良くなって、躓くこともなくなって満足。
  • クリックボタンは、スイッチの音の軽さは良いけど、左右差が気になるようになった。右ボタンのクリック音が妙に大きい気がする。

クリックするまでの遊びが大きすぎる感じがするので、空間にスペーサーを入れてみた。

  • 左右クリックの差は、PCB下部のシャーシ側の支えと音の反響にも関係があるのかも。
  • クリックボタンカバーの、剛性はもう少しだけ硬くしても良い気がするが、どうやるか。0.5mmくらいのプラ板でも貼ってみる?
  • ホイールボタンは、硬いし、音が大きいのが気になるけれど、ほとんど使わないから良しとする?

PCBの下にゴムスポンジでも置いてスイッチの衝撃吸収をしてみる?

  • サイドボタンはどうにも改善材料がないけれど、結局使わないからいいか。
  • 何度も繰り返し分解していたら、ボール側フォトセンサーのフラットケーブルを止めるコネクタを壊してしまった。固定はできるから利用に影響は出ていないが。。
  • せっかく感触は良くなったけれど、電源系の接触が心許ない気がする。


ボールと、左右クリックスイッチのメンテナンスはおススメで、MX-TB1やほかのマウスにも同じ処置を展開している。